人材不足時代の採用戦略

税理士専門経営パートナー、
税理士事務所経営サポートセンターの
亀山洋平です。

本日は「人材不足時代の採用戦略」についてお話をします。

現在はあらゆる業界において
人材不足の問題が深刻です。

税理士業界も人手不足が顕著な業界の一つでしょう。

複数名のスタッフを抱える事務所になると、
「顧問先よりもスタッフの数を増やしたい」
このような声を所長先生からよく聴きます。

昨日、何人かの所長先生のお話を伺う機会があり、
話のテーマとなったのが「スタッフ採用」でした。

お世辞にも会計業界は人気業界とは言えず、
どちらかと言うと不人気業界なのですが・・・

人材採用難時代にどのような採用戦略を取るべきか。
これからお話をすることがヒントになればと思います。

人材不足時代の採用戦略とは?

お話を伺った先生が共通して言っていたことは、

「採用コストがかなり上がっている」

ということでした。

そして、
苦労してお金をかけて採用しても、
すぐに辞めてしまう、
求めている人材レベルに到達していない、
など経営者である所長先生にとっては
非常に悩ましい問題があります。

そのような中で印象的だったのは、

「こちら側がこのような人材を『欲しい』というだけではなく、
相手から『ここで働きたい!」と思わせる努力が必要」

という所長先生の言葉です。

すごく示唆に富む内容の発言だと感じました。

そして、
この発想って実は、
マーケティングの発想と同じなのですよね。

「マーケティングはセールスを不要にする」

これはピーター・ドラッカーの言葉ですが、
要は、
こちらから営業しなくても、
相手が「買いたい!」と思わせる仕組みを
つくることが重要ということです。

今の人材市場は圧倒的に売り手市場です。
求職者側が会社を「選ぶ」時代です。

そのような中、
給料を払うのはこちらなのだから
というような横柄な態度では、
先生の事務所にはスタッフは集まりません。

「いかに先生の事務所で働きたいと思ってもらうか」

この環境づくりにこそ注力すべきなのです。

そのためにできることは、

・働き方の柔軟性
・在宅ワーク
・給与・福利厚生面の工夫
・所内の風通しの良さ
・教育制度の充実
・仕事の標準化を行うことによる業務量削減
・ビジョン・ミッションの浸透による一体感の醸成
など
さまざまなことがあります。

これらの根底にあるのが、

「先生の事務所のビジョン・ミッション」

となります。

まずはこれらの土台を固めた上で、
具体的な施策を考えることが重要です。

いきなり個々の施策を考えても、
それぞれの施策が有機的につながっていないと
効果を発揮しないからです。

ぜひ採用戦略にもマーケティングの視点を取りいれ、
先生のビジョン実現の力となるスタッフ採用に
活かしてください。

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